クウ動物内視鏡医療センター

手術などを行うと皮膚だけではなく、お腹の壁（腹膜）や臓器の表面には刺激による炎症が引き起こされます。切った場所が顕著なように傷の入った臓器は治ろうと炎症を起こります。その際に表面の組織が強くなろうすることで癒着とよぼれる状態になります。これは臓器同士がくっついてしまう状況を引き起こします。このような臓器の癒着は今後の手術の際に問題になるだけではなく（手術が難しくなる）、臓器の働きを悪くすることがあります。

内視鏡手術では臓器への損傷が少ないために癒着が起こりにくくなることが知られています。犬の内視鏡手術においても癒着する範囲は開腹手術に比べても少なくなり、癒着した面積の比較では7分の1になっています。